ケニアの青年Kennedy OdedeがNY Times(2010/8/9)に寄稿した文章。
スラムドッグミリオネア以降、インドのスラム見学ツアーも増えているようです。
Kennedyの住むケニアでも。
「貧困削減のために何かしたい」と先進国から次々とやってくる人々。
でも、どれだけの人が戻ってくるか?行動に移すか?
それは大きな疑問。
彼は言います:
"Slum tourism is a one-way street: They get photos; we lose a piece of our dignity."
東京ガスのガスパッチョのCMを見ると、いつもドキっとします。
外人のツアー客がずかずか家の中に入 ってきて、写真を撮ったり、歓声を上げるというもの。
インドの村でこんな風に思われてないよね?!って。
ガイアでもインドの農村へのスタディツアーを行っていますが、これには本当に気をつけ たいと思っています。
村に行く時、決して村人の生活(と尊厳)に土足で踏み込まないよ うに。
ツアーを少人数に抑えたり、できるだけ同じ村に戻っていくのはそのためでもあります。
彼らは私たちのいろんな質問に丁寧に答えてくれるし、もてなしてくれます。
手作りのご馳走を用意していてくれたり、わざわざ水牛のミルクを絞りにいってくれたり。
滞在中に受けた彼らの厚意。
それと一緒に私たちには責任が生まれているのだと、自覚しなければ。
Kennedyはこうも書いています。
"Slums will not go away because a few dozen Americans or Europeans spent a morning walking around them. There are solutions to our problems — but they won’t come about through tours."
そうなんでしょう。
そんなに簡単に解決策なんて生まれないし、
第一、外の人間が「あなたたちこうしたらいい」なんて言う権利はないのです。
(たとえ熟慮の上であっても。)
自分たちの限界をわきまえ、彼らの権利・尊厳を尊重した上で、
それでも私たちにできることは何かを考える。
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