2011-12-25

アフガン流ミーティング

どうも、アフガニスタンでは1日に3、4件もアポをこなすのは難しいらしい。
午前中1件、午後1件がせいぜいだ。

今日なんて、10時から打ち合わせが、終わってみれば3時近く。
といっても、その間ずっと真面目に仕事の話をしている訳ではない。。。

例えばこんな具合。

10時~11時半 打ち合わせ

ぜひお昼ご飯を食べていって、と誘われる。

11時半~13時 お茶&雑談

まだ、ご飯が出てこない。(笑)
仕方がないので、一緒にテレビを見始める。

14時 お昼ご飯!

15時 帰宅

というわけ。

さすがにこんなに長居しては迷惑だろうと、途中何度も帰ろうとしたのだけれど、「何言ってるんだ、気にしないで。」とそのたびに引き留められる。

偶然知り合っただけなのに、なんでこんなに親切なんでしょう。
「袖触れ合うも他生の縁」とはイスラム教では言わないでしょうが、ご縁を大切にしているのかも。
感謝。

ソーラーパネルがテーブルに!

2011-12-24

何もない、じゃなくて。


カブールに来て約4週間。

この間、友人の紹介などで(いざ聞いてみると知り合いがアフガニスタンで働いているよという友人が結構いるものだ。)、この国で働く何人もの外国人に会う機会があった。日本人だけでなく、アメリカ人、イギリス人、オーストラリア人等々。彼らはたいてい国連機関か自国政府関連機関、あるいは軍に勤務している。オフィスも住居も厳重な警備で守られ、外出は極度に制限され、仮に外に出る場合は防弾車で移動する。食料・日用品は誰かに買ってきてもらうか、所定のスーパーマーケットで20分間の時間制限付きで済ませる。そして、6週間に一度などの間隔でリフレッシュ休暇が与えられ、アフガニスタン国外で約1週間過ごす。

私の置かれた状況といえば、大違い。
小さなベンチャー企業のたった一人の現地駐在員。社内の誰も、アフガニスタン(あるいは他の危険地域・紛争地域)での生活を知らない。最初は移動するにも車がなかったし(防弾車どころではない)、自分が食べるものは自分で調達しなければならない。ゼロからのスタートに
「うーん、私には何もない」「こんな状態で大丈夫だろうか」
と思わずにいられない。周りからも心配される。しかも予算もないので、高額に設定された外国人向けの各種サービス(車、住居、保険、、、)など、とてもじゃないが手が出ない。

でも、モノは考えよう。
何もないおかげで、私は他の多くの外国人が見ることのないアフガニスタンを見ている。ジャーナリストの目に留まらないような、名もなき人達の日常に出会っている。

大小無数の電気屋が両側に軒を連ねる1本の通り。
厚さ20センチもの札束を持った両替商が1メートル間隔で立ち、一番奥の広場ではまるでシカゴ先物市場のように男たちがぎゅうぎゅう詰めに立って叫んで取引をしている、アフガニスタンの外国為替市場(モチロン非公式)。
中国製の衣類、はたまた中古の革靴(女性用ブーツは結構おしゃれで私も一足購入)が並ぶ青空市場。
古いけれど清潔感のある、商店街の一角の街の歯医者さん
ビリヤードを楽しむアフガニスタン軍の若者
ロシアのポップミュージックに合わせて踊るおじさんたち
私が外国人だと気づいて、よく来たわねー!と抱きしめキスしてくれたおばさん

中には、ここの通りのケバブ屋さんより、あっちの角のケバブ屋さんのほうがおいしい、とかいう他愛のない情報まで含まれるわけだが。

見方によっては恵まれない待遇。でも、モノの有る無しで優劣が決まるわけではない。どちらに価値があるかという問題でもないと思う。例えば国連で働く人が体験するアフガニスタンと、私が体験するアフガニスタンは、単純に違う。でもどちらもアフガニスタンであることに変わりない。

私の仕事は市場開拓。地元の人たちがどんな暮らしをしているのか、自分の目と耳と足で知らないことには始まらない。だから他の在アフガン外国人に比べていろんなものが不足しているような状態が、私には、却って好都合なのだ。

要は自分の目に入ってきたモノゴトから、何を受け止めるか。そこから何をするか。これからだ。



2011-12-17

今日は今日、明日は明日


アフガニスタンに来て3週間。
「いいね!」と思うときもあれば、時折ストレスを溜めてしまうのが、先の読めない(というか読もうとしない)時間の流れ。

私が今までに出会ったアフガン人たちは、そのときの出会いをとても大切にしているように見える。そのとき、その場に居合わせた者同士でとことん楽しむ。熱く語り、遊び、笑い、(男同士で)抱き合い、さんざん盛り上がる。明日のことは明日にならないとわからない。だから今を思いっきり生きようよ、と。私はそんな彼らが大好きだ。

一方で、これが仕事になるとストレスが溜まる場合が多い。
アポがアポにならない。つまり、アポは守るもの、という感覚があまりないようだ。むしろ、予定は変わるもの、が前提らしい。
何日、何時に、と言う約束を交わしても、いつの間にか相手が予定を変えてどこか違うところに行ってしまう。時間を決めようとしても、その日の朝に話して決めようと言って先延ばしにし、結局当日連絡が取れない、ということさえある。
「何事もなるようになる(逆も然り)」と思っているから、アポが実現しなくても気を悪くするわけでもないらしい。だから、次もまた同じことが起こるという訳。

インドでも思い通りにならない時間管理に戸惑い、ストレスも溜めたけれど、ひょっとするとアフガニスタンはもっと大変かもしれない。

何が違うのか。

まだ、印象でしかないけれど、、、

日本や欧米だと、仕事とプライベートが明確にわかれている。無理なお願い、急なお願いも、親しい友人にならできても、仕事相手には遠慮する。ここアフガニスタンでは、仕事も人の縁、血縁、地縁で成り立っている。だから人間関係が仕事とプライベートでだいぶ重なっている。お互い信頼関係(というか、明日も明後日も続く関係)があるから、今日が無理でも気にしない。予定が変わってもお互い様、ってところだろうか。

私一人でストレスを溜めるのもバカバカしいので、適度にアフガン流を取り入れた方がよいのだろう。でもまあ、ゆるやかな時間の流れる土地である。


カブールの女性たち



アフガニスタンに来るにあたり、心配だった事の一つは、女性の社会的地位。

タリバン時代、女性はブルカを被り、男性と一緒でないと町を出歩けなかったと聞く。果たして今はどうなっているのか?私は、勤務する企業にとって唯一のアフガニスタン駐在員。たった一人の人材が女性であることが、会社にとってもハンデになるのではないか?

今回インド経由でアフガニスタンに入ったのだが、実は、デリー空港の搭乗口で、既に私の緊張はピークに達していた。周囲の女性たちは、みなスカーフ(というには大きすぎるほどの布)をまとい、男性に付き添い(女性だけのグループなどいない)、時折ひそひそと低い声で(そしてもちろん私には理解の出来ない言葉で)話をしているから。うーん、私はやっていけるのだろうか。。。

幸い、というべきか、カブールに着いて数日で私の不安は消えていくことになる。

アフガニスタン人の友人(男性)が言った。
「心配しなくていい、アフガニスタン人は女性を大切にするよ。」
確かに、私や他の女性が、交通量の多い道を横断できずに右往左往していると、スピードを落として、渡らせてくれる。道を尋ねた警察官が、あとから私を追いかけてきて、やっぱりこっちから行った方がいいと案内しなおしてくれたこともある。

さらに、地元の銀行に口座開設に行って驚いた。窓口の大半が女性行員なのだ。ちなみにお客さんは95%男性。ほとんどが20代半ばと思われる女性行員たちが、てきぱきと仕事を片付けていく。中には、無理難題を言ってきたらしい男性客と喧々諤々の言い合いをして、相手を負かしてしまった女性も。何とも頼もしい。

街を見ていると、女性の一人歩きも結構いる。もちろん男性の方が圧倒的に多いのだが、女性が一人で歩いていても変な目で見られることはない。

服装も結構おしゃれである。洋服とコーディネイトした、色とりどりのスカーフをふわりと頭に巻いている。スカーフの縁から髪の毛が見えている人が多いから、イスラムの国々の中ではわりと緩やかな方なのだろうと思う。


さらに、なんと洋服屋さんには膝上丈のスカートも並んでいて、若い子たちに人気らしい。とはいえ、足を見せることはできないので、ズボンをはいて(レギンスはぴったりしているからNGらしい)、その上にスカートをはいて歩いている。


ブルカを被っている女性もいる。2割くらいだろうか。ただ、驚いたのは、ブルカの裾からチラリと見える靴が、とってもかっこいい黒のハイヒールだったり、ラメ飾りのついたサンダルだったり、結構おしゃれなのだ。さらにほんの少し見える洋服もピンク、オレンジ、ブルーなど鮮やかな色が多い。


さらにさらに、ショーウィンドウには派手なドレスが並んでいる。
結婚式では、花嫁だけでなく、参列者の女性たちもこういうドレスで着飾るのだとか。(ただ、結婚式は男女別々の会場で行われるため、男性がドレス姿の女性たちを見る機会はないのだそうです。)


女性のおしゃれ心はどこに行っても健在よね!と、私もスカーフ屋さんにばかり目が行ってしまう今日この頃である。

追伸:とはいえ、こうした女性にとっても自由な雰囲気は、大都市カブールだけなのだろうと推察する。地方に行く機会がめぐってきたら、ぜひその違いについて書きたいと思う。



2011-11-30

カブール・ライフ開始

ついにカブールでの生活が始まりました。

遠くに見える山並みはすでに白く雪化粧。
カブールでも近いうちに雪が降るのでしょう。。。
















カブールに来たのは今回が初めて。
ニュースで時折映る、爆発やテロの場面しか記憶になく、一体実際の生活はどうなっているのだろうと、ドキドキしながらやってきました。


中には入っていませんが、こちらが最近できたGULBAHAR CENTERというショッピングモール。

















といっても、入口は高い壁と検問所で封じられているので、外からはどんなお店が入っているのか全くわかりません。。。

もちろんこんな近代的な建物は少なくて、よくある街並みはこちら。
乾燥しているので埃っぽいです。
















という感じで、おいおいカブールの様子もご紹介できたらと思っています。

2011-11-10

1年ぶりの日本、その印象

1か月も日本にいると、あっという間に日本の感覚に戻るものです。

駅のホームで、「うわっ、整列してる!」と驚いたり、
あちこちに溢れる案内表示に「うるさい!」と思ったり、
店員さんの手際の良さに感嘆したり、
回転寿司に感動したり(?!)、
そんな細かなことが、良くも悪くも長年の慣れのせいか、あっという間に当たり前で、心地よくなってしまう。

でも、忘れちゃいけないと思う違和感がひとつ。
それは、先月、1年ぶりに成田に降り立ったときに感じた停滞感。
成田から埼玉の実家までの道のりで、国道沿いの店、住宅を見て感じた、不安。

成長著しい中国・インドの、ちょと乱雑だけど、熱気溢れる街角とは明らかに異なる。
落ち着いたロンドンの街並みとも違う。

なんというか、世界の流れから身を引いてしまい、「いいのよ、私はこれで。」と自分から諦め、周りを遠ざけているような空気。

食料やエネルギーの自給自足には賛成だし、
地域コミュニティーのつながりは大切だと思う。
地元に戻って、あるいは田舎にIターンして、家族や隣人を大切に暮らしている人を見ると尊敬もする。

だけど、帰国して感じたのはそれとは違う、もっと閉じている空気。
心配です。
これからの世の中、今まで以上に世界とつながっていくことが輸出できる資源のない日本には大切になってくると思うから。

成績優秀だけど、挨拶も笑顔も返してくれないひとは、その逆のひとより、どこか遠く感じてしまうもの。特に、新興国のハングリー精神ばりばりの、押しの強い人たちと一緒になると、存在感がなくなりますね。

前者のような日本にはなってほしくないです。(すでに成績優秀でもない、かも?)

自分から声をかけるような、気遣いの言葉をかけるような人・国でありたい。

・・・とムンバイで夕日を眺めながら思いを巡らせたのでした。


2011-10-11

自分を信じられるか


この一年間は何だったのか。

結局のところ、私にとってそれは「自分自身との対話」に尽きた。

年間10名のフェローに選ばれた時点で、周囲から見ればかなり成功しているように(そして将来も成功するように)思われるかもしれない。派遣先の1298では、それなりに貢献できたと思う。

にもかかわらず、自分に自信が持てなくて、この先私に一体何ができるのだろうかと途方に暮れた日々。

フェローシップ修了に際し、ジャクリーンから次の言葉をもらった。

“….. That combination of strength and vulnerability will enable you to do great things once you come to fully trust it.  ….. You have so much to give the world, and need only give yourself permission to know how wonderful you truly are….”

私のレポートを読んで下さる方の中には、常日頃世界の現状に胸を痛めていたり、努力家で、向上心が強くて、自分にも何かできないだろうかと真剣に考えていらっしゃる方々がたくさんいらっしゃるのではないかと思う。だからこそ、このジャクリーンの言葉を共有したい。

自分に厳しくし過ぎないでください。完璧を求める必要はない。今のままで大丈夫。自分の強さも弱さも受け入れて、信じて、一歩(一歩だけでいいから)踏み出してみよう、と。

今回インパクト投資、ソーシャル・ベンチャーの経営、インド流コミュニケーション等々、たくさんのことを学んだけれど、自分自身との付き合い方を再発見できたことが最大の学びかもしれない。



2011-09-28

ときには立ち止まる時間を


投資先への派遣期間が終わり、9月初めにニューヨークに戻ってきた。3週間ほどかけて、アキュメン内外の関係者に、投資先での活動を報告。アキュメンのポートフォリオチームと投資家サイドの視点から議論を交わしたり、ニューヨーク大学ビジネススクールの学生たちと語り合ったり、昨年講師として来てくれた方々と再会したりというイベントが続いた。最後の数日間は次のクラスのフェローと共に時間を過ごし、そして9月27日卒業式を迎えた。

インド・1298での時間を満喫していた私にとって、当初は
「ニューヨークに戻らなければいけないのか?インドにもう少し残っていたい。」
というのが正直な心境だった。
現場はここ(インド)なのだから、ソーシャル・ベンチャーを支援するためにも、ひいては社会的インパクト拡大に少しでも貢献するためにも、最後までインドにいるべきではないかと。

しかし、ニューヨークに戻ってみると、インドでは見えなかったものが見えてくるものだ。
他のフェロー達の話を聞くと、自分と似たような経験があったり、全く異なる経験があったりする。また、立場や関心の異なる人に話すことで、自分の経験を様々な視点から見直すこともできる。一歩引いて見ることで、気づかなかった点に気づくこともある。自分が何を学んだのかを咀嚼して、エッセンスを抽出し、整理できる。

ニューヨークでの3週間、私はあまり先のことを考えず(悩まず)、ただフェローやアキュメンスタッフとの再会を楽しむことに集中した。この1年間ひたすら自分の中にいろいろなものを取り込み続けた結果、私自身がとても混乱していたから。いろいろな人と語り合う中で、私の中に渦巻いていた無数の塵が居場所を見つけ、沈殿していった。

2011-09-23

不完全な古代壁画


ニューヨークでメトロポリタン美術館に行った。

エジプトからの出土品が並ぶ一角で、壁に飾られた不完全な壁画が目に留まった。
本来はおそらく壁いっぱいを覆う巨大壁画だが、発掘されたのはいくつかのかけらのみ。
まるで作りかけのジグソーパズルのように、空白が多い。

それを見てふと、これが人生なのかもしれないと思った。
まだすべてのピースが揃っていない。
それどころか全部揃うことなどきっとない。

様々な場面で、ついつい
「これが終わったら答えが手に入る」
「これができたら○○完成」
と、自分に言い聞かせて、希望を持たせているときがある。

しかし、仕事であれ、キャリアであれ、人生であれ、すべてのプランが存在するわけでもなければ、私(あるいは誰か)がプランを描けるわけでもない。
プランもなければ、ゴールもない。
だから、今手持ちのピースが少ないことに不安を感じたり、将来現れるピースに自分が対応できるのか思い悩んでも仕方がない。

できるのは、ただ、今この場所にいる、ありのままの自分を尊重し受け入れること。

そして目の前のことにベストを尽くすこと。

セントラル・パークにて

2011-06-01

「包み込む力」と「分断する力」

このところ、どうも仕事で調子が出なくて、モヤモヤとしていたのですが、何が気になっているのかようやく言葉になりそうです。

インドは、雑多なものがごちゃまぜに存在している場所です。富める者も貧しい者も、ヒンドゥー教徒もイスラム教徒も、ベンツもオートリキシャも、ヨガもジムも、IT産業も、昔ながらの洗濯屋さんも。超高級ホテルも、川岸での沐浴も。。。時間の流れがねじ曲がってしまったかのような、何もかもを包み込んでしまう懐の深さに惹かれます。

一方、企業の組織構造やマインドセット、慣習などを見ると、役割を細分化し、明確に切り分け、互いに干渉しあわないのがよしとされる傾向強し。時には非協力的にさえ感じるほど。放っておくと、各部署・担当者がてんでばらばらの方向に動き出すこともある。特にここ数週間は、人が増えたせいか会社の中の分業度合が高まっていて、微妙に居心地が悪い。

ただ、半年間働いてみて、しかも大勢を巻き込んで結果を出すためには、担当分野を細かく分割して、それぞれが役割を果たすべく邁進する必要がある、というのも経験済み。悪いことばかりではないんですよね。。。


インドという国、そしてインドに住む人たちは、この矛盾とどう折り合いをつけて生きているのだろう?不思議。



「一つにまとめる(包み込む)力」と「細かく分断する力」を右足と左足とするならば、私は今、どちらをどう動かしたらスムーズに前に進めるのか、混乱して、よろめいている状態なのかもしれない。


・・・などと、昨年読んだ『未来を変えるためにほんとうに必要なこと』(アダム・カヘン著 英治出版)を思い出しながら、一人思い当った次第。

次の一歩をどう踏み出したものか、まだわからないのですが。。。

まあ、私のインド人の同僚たちは、おそらく「気にしない、気にしない。Go with the flow」って言うのだろうなあ。

2011-05-30

Anitya Bhavana


Apparently I think too much.  (Finally realized?!)
I think too much before I speak out.
My colleagues tell me, “Don’t think. Just say it.”
I’m finally coming to know that thinking doesn’t help, or worse it may even harm the state of mind.

I came across this passage at the yoga class. 

What was in the morning is not at mid-day,What was at mid-day is not in the evening,What was in the evening is not at night,What was at night is not at mid-night,For all things are transitory.Why should I be attached to anything
when nothing is permanent and everything is changeful? 
(Anitya Bhavana)

"Anitya" means impermanence. 

What has happened has happened.
What is happening is happening anyway.
What will happen will happen.
Nothing stays unchanged. Everything comes and goes.

Why stop and think too much when everything else is constantly moving?
Give up the control, give up thinking.
Keep walking, go with the flow, and live the moment.


2011-04-27

Differences in Learning Style


In March, a large part of my work was related to training.
For the operation of 90 ambulances, we need to train roughly 200 drivers, 200 EMTs (Emergency Medical Technicians), 50 call center executives, and 15 managers.

As I planned the curriculum, coordinated the sessions, and occasionally gave a lecture, I noticed a distinct difference in learning style.
Difference between what I see here in Amritsar, India, and the ones I grew up with in Japan.

In Japan, students are supposed to listen and take notes with their mouth shut.
In India, students listen and speak. No notebook.

It seems as the students verbally repeat what the teacher has said, they digest and memorize the contents. The more students talk, the more they remember.
At first, I was eager to explain more. I thought the more I explain, the better they understand.
Not necessarily.

For example, when I want my managers to call ambulances every morning, there are two ways of conveying information.
1) You have to call your ambulance every morning.
2) What do you have to do every morning?

Instead of me repeating “you have to do this, that, …”, it seems more effective to switch the speaker and a subject of the sentence. Let my managers speak aloud, “I have to do this, that, …”

Manager's training - We spent half of the time letting managers talk about what they had just learned.
In my case, I know I have to write it down. My colleagues will give testimony that I write down everything in my little notebook. Once I see letters, words, sentences, or diagrams, the information sticks to me. Even to remember someone’s name, it is easier for me to remember the written name.

I always thought it’s my personal inclination.
But maybe it is a result of the culture I grew up with?!
Which style do you have? Or any other style?



2011-04-26

パンジャブ州あれこれ

出張もいよいよ終わりという今になってパンジャブ州の紹介をするのも変ですが、せっかくの機会なので。

パンジャブ州はパキスタンと国境を接するインド北西に位置します。(パキスタン側にもパンジャブ州があります。)
面積は小さいですが、イ ンドの中でも豊かな土地として知られています。パンジャブの語源は5つの川という意味だそうで、州内を流れる、5つの川の恵みで肥沃な土壌が広がっていま す。インドの小麦生産量の約20%がパンジャブ州からです。他にも綿花、米などが有名です。インド国内(ビハール、オリッサなど比較的貧しい州)から出稼 ぎにくる人たちも多いそうです。

インドで一番ベンツ所有台数が多い州だとか、
農家の息子は働きに出なくても生活に困らないけど、肩書きが無職だとお嫁さんをもらえないから腰掛け程度の気持ちで働きにくるとか。
どこまで本当かわかりませんが、こうしたパンジャブ出身の同僚談もあながち嘘ではなさそうです。

実際街でも携帯、バイク、乗用車など確かに新しいもの、価格の高いものを持っているひとが多い。先月デリーからアムリッツァルへの便に乗った際には、(30人くらいの小さなフライトでしたけど) iPhoneを持っているひとが半分くらいいて驚きました。

ところで、何が理由かわかりませんが、車のスピードが非常に早く、助手席に乗ると毎回ハラハラして寿命が縮まる思いです。まだ始まったばかりの救急車オペレーションですが、やはり交通事故が理由の救急車出動が一番多いです。

ターバンが印象的なシーク教徒が人口の7割近くを占めるのですが、ヒンドゥーやムスリムと違いお酒を飲む人が多くいます。
その結果、飲酒運転も。日本のように取り締まりが厳しくないので、交通事故を誘発すること必至。

それどころか病院の医師も夜は酔払っていることがあるとか。。。

2011-04-25

インド企業でのサバイバルコミュニケーション術

パンジャブ州でのオペレーション立ち上げのために、ほぼ2ヶ月パンジャブ州に出張していますが、この間にインド流職場コミュニケーションにずいぶん慣れました。
もまれた、、、というべきかも。
プロジェクトの期限が迫り、多数の人間が入り乱れる中で いかに思い通りに物事を動かすか。(まあそもそも思い通りになんかならないのですが。)

過去にもインドのパートナーとやりとりしていたけれど、あれはほんの序ノ口だったなと思います。
今回は時間的制約もあり、周囲は現場のオペレーションを担う威勢のいい面々が多かったこともあり、だいぶ荒っぽい日々でした。

当然のことながら(!!)、一度言っただけでは相手は動かない。
強く主張したつもりでも、何も起こらない。
まるで誰も何も聞こえなかったように。

途中で1298のCEOともこの話をしました。
私と同年代の彼女は、インド生まれインド育ちのインド人。普段から大きな声で怒鳴ったり、電話口で取引先に向かってキレていたり、血の気の多い人だ、、、と思っていたら、CEOになってから必要に迫られてこうなったのよ、笑って言いました。
なんと、インド人でもそうなんだ、しかも生まれつきの性格でもないんだ、と思ったら気が軽くなって(?)、吹っ切れましたね。

おかげで途中からは遠慮なく、主張させていただきました。
あるとき、ふと気がついたら、オフィスのみんなの顔がひきつっていて、あらま、やりすぎたか、と反省したことも。
でも仕事にはプラスです。

以下、今回の日々を通して私が個人的に学んだこと。

< その1 >
欲しいものは主張しなければ得られない。

しかも、繰り返し主張しなければならない。
後入れ先出し が普通 なので、頻繁にリマインドしておかないと簡単に忘れられてしまう。

例えば、お願いした作業が終わったとの連絡が来ない。あまり急かすのも悪いなあと思う必要なし。9割方、忘れられている。

まずはメールで連絡して、りマインドのメールを出して、といった段階を踏むのもあまり意味なし。(このギャップにはアメリカ人のほうが戸惑っていたようです。)
基本電話で話さないと動かない。
考えるより前に携帯を手に取る。
メールは後で言った言わないの論争を防ぐための証拠として使う。


< その2 >
怒っておかないと、真面目に取り合ってくれない。

日本の感覚だと「相当面倒なうるさいクレーマー」くらいの勢いで自分が求めるものを主張する。「今日までにやると言ったのに、まだできていないのはどうして!! 今すぐやって!」と大声で怒鳴る。

そうすると、パタパタっと物事が動く。
目的達成。
なんだけど、「あー、私ってばなんて性格悪いのかしら」としばし自己嫌悪に陥ります。
言われた相手の方は仕事の遅延を悪びれるでもなく、怒られたことに腹を立てるでもなく、次の瞬間には何もなかったようにニコニコ。

相手の気持ちを推し量って気を遣うけど、それはあまり通用しない。現場スタッフになればなるほどむしろまずストレートに伝えて、そこから調整していく感じ。

早い段階で、ガツンと言っておくと、「この人は騙せない、見逃してくれない」とインプットされて指示されたことはちゃんとやらないとまずいな、と思うようです。

、、、といってもすぐ忘れちゃう人が多いので、気を抜けないんですが。
(というか、あまり怒ってばかりいると相手も慣れてきて効き目が薄くなるような。。。イタチごっこです。)


< その3 >
部下からリアルな返事を引き出すのは一苦労。


部下は言われたことをできないとわかっていても、上司にできませんとは言わない。
言ってくれればスケジュールを見直すことができて、あとでビックリ大慌てすることもなかったのに、、、と思うことしばしば。
あんなに口数の多い人たちなのに、上司には反論どころか提案もなかなか持ち出さない。

例えば「月曜日までにできる?」と聞くと、できないと答えたくないから、「はい。」と答える。
代わりに具体的に質問していく。
「XXするには何日かかる?」「次に何をする?」「それには何日かかる?」
といった具合に。その流れで
「え、月曜に間に合わないんじゃない?」というと、

「うん。間に合わない。」との答え。
 ずっこけますけど、こういうときは頭ごなしに怒っても解決しないので忍耐、忍耐。


叱りつけたり、大声でまくしたてたり、できればやりたくない。
指示/命令するより、部下から自発的に行動が生まれるように動機づけし、エンパワーしたい。

でもそれがいつも効果を上げるとは限らないんですね。
ときには、パワーを行使することも必要。



エネルギーは消耗するし、血圧は上がるし(!)。
私はまだ切り分けがうまくできず、ブルーな気分になることがしばしばです。
パーソナルに受け取っては心が持たない。
心で怒るのではなくて、頭だけで怒るようにしようと心がけています。

それにしても、ここで挙げたような事例って日本でも程度の差はあれ、当てはまることがあると思います。文化は違えど、人の心理は共通なんでしょうね。

でも日本に帰ったときにはあまりやりすぎないように気をつけなきゃ。

2011-03-30

Get frustrated? Or move forward!!


I took this picture on March 19. 

 












Less than 2 weeks to the launch, and only 4 days to the start of the training, our control and dispatch center (CDC) looked like this.  No desk, no chair, not even a ceiling!! We’ve planned, started working on it way in advance… yet, this is the reality in front of me.

On March 22, it looks slightly better, yet far from completion….

The next day is the scheduled 1st day of training. 50 CDC executives are waiting for the training!
A few of my colleagues and I literally held our head down, held our hands up, walked around the room restlessly.








… And came up with an idea!

The solution is this…

25 people in one small room where previously only 5 of us were sitting. 3 people share one PC and one chair (bench).  Temperature was above 30 Celsius, no AC, only with fans. Someone described this looks like sardines!
Although the room was not perfect, hardware is brand new, software is also new, developed based on Ziqitza’s expertise. I guess it would not have worked in the places like U.S. or Japan where people are used to more spacious, well-prepared office space. Thanks to our patient colleagues at Ziqitza, it worked!

There is no doubt that a plan is essential in a project.
At the same time, there is no doubt (especially in a place like India) that the plan does not go as planned!

It is frustrating to see things are not moving and time is running out. But, you cannot stand still and remain frustrated. Then your frustration simply goes up. Rather, what I can do is to keep moving forward. The result may not look as elegant as planned, but as long as one takes one or even half step, the project will move forward. 

And finally.... on the due date, the place looked like this.














Things do happen, if we keep moving forward.Right?



2011-03-22

Ambulance crew training in full scale

At 8:45am, a little bit anxious and very much curious, I reached a training center.


























Today almost 200 people gathered at our temporary training center in Amritsar, Punjab, India.  Medical training has been going on for EMT (Emergency Medical Technician) since January, and finally this week drivers and call center personnel have joined for their operational training. By the end of this week, the number will go up to 450.
I have been coordinating with concerned departments, instructors and other experts to prepare for all the training programs that were scheduled to happen in the next 10 days.


In the afternoon, I stopped by at a driver’s session.  The room was hot partly due to strong sunlight from outside and partly due to the enthusiastic energy emitted from 60 drivers.














As in other states where Ziqitza operates, all ambulances in Punjab will also be equipped with GPS and mobile data terminal. This will be a major tool of communication between ambulance crew and CDC (control and dispatch center).















My colleague and I gave a series of training sessions to our field managers for operation and IT on previous days. Today, they are the teachers who would give training to drivers.  As I sat in the room and observed the session, I felt excited and confident. With the world class IT infrastructure and the power of the people, we will make this operation the best in the country... and in the developing world (as Ziqitza's mission statement claims!).





2011-03-15

Doctor's inspection

This afternoon, our doctors conducted an inspection on our newly arrived ambulances.



All ambulances are inspected by us, and by the state government.

In addition, just before the launch date, we will have our final inspection.

2011-03-07

Ambulance on its way

90 basic life support ambulances are on their way to people of Punjab.

I have come to Amritsar, Punjab, India, to prepare for the launch of 90 ambulances on 31 March.

Not all of the ambulances are ready yet, but some are standing in front of our office, waiting for the time to come!


They are not yellow ambulances which people in Mumbai and in the Acumen community are familiar with.
The phone number you should call will also be not 1298, but 108 as the sticker on the side of ambulance says.

It is the initiative by the Punjab State Government. Under the public private partnership, Ziqitza Health Care is undertaking the operation of emergency ambulance services for next five years. The project will start with 90 ambulances at the end of this month, then increase the number of ambulances up to 240.

For a person like me who come from the place where emergency ambulance service is already available, it  is an amazing experience to go through the process of setting up one from scratch. So many pieces of puzzle has to come together in the next few weeks!

2011-02-21

パンジャブ州プロジェクト本格化

1月初めにSOPプロジェクトについて紹介したが、実はあの後間もなく同プロジェクトはお預け状態になった。私も、社内の主要メンバーも、3月末に迫るパンジャブ州でのサービス開始に集中するためである。

ターゲットは3月31日。その日、パンジャブ州アムリッツァルで州内全域から「108」への電話を受け付けるコールセンターが稼働し、救急車は各地での患者搬送業務を開始する予定。

Xデーまであと1か月強。
プロジェクトは、いよいよ1日も無駄にできない段階に入ったといっていい。

パンジャブ州プロジェクトでの私の役割はいくつかあって、
1)プロジェクト管理サポート
2)研修コーディネート
3)救急車業務手順、ツールの整備
4)コールセンターおよびGPSソフトウェア開発(の監督)

(・・・と、書き出してみたら随分多い気がするが、コアになっている4-5人はみんなこんな感じなのです。)

他は別の機会に譲るとして、今回は1)プロジェクト管理サポート で気づいたことについて書こうと思う。

このプロジェクトは、PPPモデルで、パンジャブ州政府から受託した救急車事業をセットアップし、運営する事業。初期費用・運営費用ともに契約に基づいてパンジャブ州政府から提供される。

ただし、機材から人材から、何もかも手配するのは我々の仕事。ゆえにタスクは、オフィススペースの整備から、車両購入、車両の内装工事(救急車用にいろいろ専用の処理が必要なのです)、108電話回線のセットアップ、採用、救命救急研修、、、、と非常に多岐に渡る。

ものによっては数か月の準備期間が必要な場合もあり、数名はすでにパンジャブ州アムリッツァルに張り付いて着々と準備を進めていたが、ここから1か月は、より多くのメンバーの綿密な連携と、スピードが不可欠なため、プロジェクト管理をテコ入れすることになった次第。

これまでCEOが一人で統括していたところに私がサポートとして加わり、抜け漏れがないよう、ステップを整理し、進捗管理およびイシュー管理をルーチン化した。

  1. スケジュールを引き、一つのスケジュール表を共有(これまではバラバラ)
  2. 役割分担も同様
  3. 日次でのステータス確認
  4. 課題、懸案事項のフォローアップ
プロジェクト管理はどこの国、組織のプロジェクトでも必要だし、当たり前のことなのにうまいかなかったりする。ただ、今回やはりお国柄なのか、日本とは少し異なる、インドならではの傾向があると感じている。

まず、相対的にインドのほうが(日本に比べて)得意だと感じる分野:
  • ある程度分割されて、Specificになっているタスクを処理するのは早い。
  • フットワークが軽い。(アサインされてから最初の一歩を踏み出すまでの時間が短い。)
  • 外部のリソースをどんどん使うので、自社にノウハウがなかったり、人員が足りなくても、大きな障害にならず、素早く事が進む
逆に不得意だと感じる点:
  • タスク間、チーム間での関係性(依存関係)に対する意識が低い(←自分の担当分野のみ見ている&あくまでも自分の知っていることが正だと信じている・・・他の可能性をあまり考えないみたい。)
  • イシューは上から聞かれるまで言わないことが多い
  • イシューの解決策を指示しても、フォローアップしないと対応されていないことがある
  • 解決策は具体的に指示しないと、実は理解していないことがある
ま、不得意として挙げた点は、日本でもよくあることかもしれませんね。。。

時間的制約の面でも、規模の面でも、そしてコミュニケーションスキルの面でも、プロマネスキル向上の機会に恵まれたと思います。(まだまだ本番はこれからですが!)


2011-02-16

インド 採用風景

ここ(1298) では採用の様子を横で見ることも多い。
オフィスの会議室で面接が行われたり、隣の席で電話インタビューが行われていたり。

その成り行きも、文化/社会構造を反映している。
私が今まで経験した、日本での面接とも、アメリカでの面接とも違う。

まず一番驚いたのが、最初の質問。
ほぼすべてのケースで、" ご家族について教えてください。" で始まるのだ。
父親はどこで何をやっていて、とか、
妻は主婦で、子供は息子(X歳)と娘(X歳)のふたりで、、、とか。
私の見る限り (少なくともこの会社では)その答えによって採用を判断してはいないようだが、会話をスタートし、その人物を理解する第一歩として欠かせないらしい。

次に驚いたのは、親が面接に同行してくるケース。
私が遭遇したのは若い女性の場合だったが、父親が一緒に来て、面接中ずっと隣に座っていた。
とはいえ、娘を売り込むわけでもなく、ただそこにいるだけだったけれど。。。会社側もさして気にしていなかった様子。
過保護というような話ではなく、私生活と職場の垣根が低いのだろうと思う。
(従業員にしても、お互いの家族同士が面識あったりするから。日本より割合が高い。)

もうひとつの発見は、レファレンスチェックが厳しく行われている点。
卒業した学校や過去に勤務していた会社に問い合わせるのは基本で、さらに知り合いをたどっていって過去の上司、同僚などから評判を聞くことが多い。
人と人のつながりで成り立っている社会なのだと改めて気づかされる。

(ちなみに、履歴書の学歴や資格を偽る人が多いというのも、レファレンスチェックを重視する理由のひとつ。)


2011-02-12

ITシステム選定


1月の間かかりきりだったITシステム選定。今週ようやく決まった。

指令室(救急車コールセンター)用のソフトウェアと、救急車搭載GPS/PDA端末。インドとUSの企業を中心に20社くらいはあたっただろうか。

携帯コールセンター、タクシー会社のコールセンター、警察のコールセンター(つまり110)等、あれこれソフトウェアを見比べた。USの救急車用ソフトウェアも。

インドでは州政府による救急車普及がようやく期待できるようになり、ビジネスチャンスと見ているIT企業複数。アプローチ多し。現時点でソフトウェアが存在しないのに自信満々で営業をかけてくる企業もあった。。

救急車にぴったりマッチする既存ソフトはないけれど、他セクターの業務(&それをサポートするシステム)から学べる。コールセンターと配車はタクシー会社のシステム、車両GPSトラッキングや燃料管理は物流会社、救急車内の薬管理はコンビニの在庫補充プロセスから。

日本の救急車オペレーションや物流会社の最新動向はわからないのだけど、インドでの輸送業務をめぐるIT活用を見ていると、これもLeapfrog(かえる跳び)による成長なのかなと思ったりする。

選定の過程で、創設者たちのポリシーを垣間見ることができた。
それは世界最高水準を目指す、ということ。

自分たちはインド(ひいては途上国全体)における救急車サービスモデルを作り上げているとの自負がある。
そのモデルは、決して " 安かろう、悪かろう " ではない。
安くて良いものを提供するのだ。

妥協や諦めからスタートするのではない。
最初から見ているのは世界一。

2011-02-08

ラジャスタンチームからパンジャブチームへ知の伝達


先週土曜日から今週火曜日にかけて、ラジャスタン州ジャイプールに出張した
目的はパンジャブチームの研修。

Ziqitzaでは、3月末にパンジャブ州での救急車オペレーション開始を予定している。(パンジャブ州政府とのPPPによるもので、Ziqitzaは州政府の救急車サービス(番号は108)の運営をむこう5年間受託した。)

年末あたりからパンジャブチームの採用活動がはじまり、2月はじめに、救急車スタッフを統括するオペレーションマネージャーや、啓蒙活動を担当するマーケティングマネージャーが入社。

今回はチームの核となる彼らのために、4日間の研修を企画た。

パキスタンとの国境に近いパンジャブ州アムリッツァルから、列車とバスを乗り継ぎ、ジャイプールまで片道2日。
そうまでして彼らに来てもらったのは、やはり、百聞は一見に如かず、だから。
電話の鳴り止まないコールセンター現場で日々奮闘するマネージャーの体験談、さらには救急車の中を見たり運転手と話したり。

既に稼働しているラジャスタンでのオペレーションを見たことで、パンジャブチームは大いに刺激を受けた様子。ラジャスタンチームとのミーティングは予定時間をはるかにオーバーそれでもまだ話足りず遅い夕食のあとパンジャブチームだけで夜中まで作戦会議をしていたようだ。

2010年7月にスタートしたラジャスタン州での事業。救急車の台数も多く(現在214台)、地理的に分散していることもあり、当初は大変な苦労があったようだ。軌道に乗った今、そのときの学びを惜しみなく新チーム(パンジャブチーム)と共有してくれた。

この研修に限らず、パンジャブ州プロジェクトにおける私の役割は、社内の各人の中に蓄積されている学びを掘り出し、体系化し、新メンバーに提供する仕組みを用意することだと思っている。

今まで毎回Trial&Errorで地域を拡大してきたが、今回ノウハウをまとめられれば、次の州に進出するとき、 より円滑かつ短期間に、高品質のサービスを立ち上げられるようになるだろう。スケールアップの好循環がこうして生まれる。

2011-01-08

Another episode on ambulances in Rajasthan…



In the article in the Acumen Fund Blog, Photo of the Week: Ambulances Reach the Villages, I introduced Ziqitza Health Care’s commitment in awareness-raising activities in villages in Rajasthan. I felt compelled to write about it when I learned the team's active and tireless efforts during my visit to the office in Jaipur, Rajasthan a couple of weeks ago.

During my stay there, I had an opportunity to observe a similar demonstration event in the city of Jaipur, the state capital. Well, at least I was very close to….

In the late afternoon, the marketing team set up a demonstration site in the central area of the city where many government offices are located. There was a large open space covered with beautiful green lawn. Another group of people was setting up chairs and stages for their event in the evening.

Jaipur, Rajasthan
A new Rajasthan's 108 logo says "free service" in local language.

The location was perfect. A big banner was posted high, made visible to cars passing by. A stack of pamphlets were in our hands. We were all prepared except one thing …. an ambulance!!

We had to wait for an ambulance to come back from the nearby hospital.
In Rajasthan, ambulances are allotted so that each one would take five calls a day on average. (At this point, it is not always the case partly because the awareness is not high enough in some areas, and partly because the number of ambulances is less than the ultimate target for covering the whole state. )
 
Fortunately there seem to be enough awareness in Jaipur. There one ambulance takes up to 10 to 15 calls a day, way beyond the average!!

After 15 minutes or so, the ambulance finally came to the spot. The driver parked an ambulance and opened up the back door. I started chatting with the driver and the EMT (emergency medical technician).




But it did not last long.

Sure enough, after 5 minutes, a driver received a call from the Control Room.
Again, they were off to pick up a patient.
Such was the day with ambulance in the city….