終わった後に、
「ソーラーエネルギーだから環境の話だと思って来てみたけど、そうじゃないんですね。」
と言われました。
確かに、1時間位話して、一度も「二酸化炭素」「温暖化」などの単語を使わなかったかも。
振り返ってみると、最初は(2年前にソーラーランタンプロジェクトを始めたころ)、
私も二酸化炭素が出ないという点に惹かれたのでした。
当時と今、何が違うのだろう?
よくよく考えてみると、インドの農村に行ってみて、優先順位が変わったのだと思います。
ソーラーランタンを使うと、もちろん結果として二酸化炭素は出ないから地球環境にもいいです。
でも、村の人達はそんなことよりも、もっと切実な問題に直面している。
自分自身、そして自分の子どもたちの健康。安全。
(灯油ランプの煤や煙で気管支炎になったり、炎でやけどしたり)
暗くなってからでも子どもが勉強できる。
それは将来のチャンスが広がることにつながる。
そして夜、仕事ができるようになると収入が増える。
家族の暮らしがよくなる。子どもにもっと教育を受けさせてあげられる。
私達が日本であまりにも当たり前に享受していること。
でも、無電化村では決して当たり前ではないこと。
ソーラーランタンはそういう目の前の課題解決にも役立てる。すぐに。
それがわかって、嬉しくもあり、
同時に社会課題の深刻さにショックを受けたのでした。
そのショックが、わたしを駆り立てる原動力にもなっています。
充電ステーションでランタンを借りた子どもたち |
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