2011-11-10

1年ぶりの日本、その印象

1か月も日本にいると、あっという間に日本の感覚に戻るものです。

駅のホームで、「うわっ、整列してる!」と驚いたり、
あちこちに溢れる案内表示に「うるさい!」と思ったり、
店員さんの手際の良さに感嘆したり、
回転寿司に感動したり(?!)、
そんな細かなことが、良くも悪くも長年の慣れのせいか、あっという間に当たり前で、心地よくなってしまう。

でも、忘れちゃいけないと思う違和感がひとつ。
それは、先月、1年ぶりに成田に降り立ったときに感じた停滞感。
成田から埼玉の実家までの道のりで、国道沿いの店、住宅を見て感じた、不安。

成長著しい中国・インドの、ちょと乱雑だけど、熱気溢れる街角とは明らかに異なる。
落ち着いたロンドンの街並みとも違う。

なんというか、世界の流れから身を引いてしまい、「いいのよ、私はこれで。」と自分から諦め、周りを遠ざけているような空気。

食料やエネルギーの自給自足には賛成だし、
地域コミュニティーのつながりは大切だと思う。
地元に戻って、あるいは田舎にIターンして、家族や隣人を大切に暮らしている人を見ると尊敬もする。

だけど、帰国して感じたのはそれとは違う、もっと閉じている空気。
心配です。
これからの世の中、今まで以上に世界とつながっていくことが輸出できる資源のない日本には大切になってくると思うから。

成績優秀だけど、挨拶も笑顔も返してくれないひとは、その逆のひとより、どこか遠く感じてしまうもの。特に、新興国のハングリー精神ばりばりの、押しの強い人たちと一緒になると、存在感がなくなりますね。

前者のような日本にはなってほしくないです。(すでに成績優秀でもない、かも?)

自分から声をかけるような、気遣いの言葉をかけるような人・国でありたい。

・・・とムンバイで夕日を眺めながら思いを巡らせたのでした。


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