2012-01-22

雪のカブールで「足りない生活」を振り返る

今朝ドバイに飛ぶはずだったのに、結局カブールの自宅で夜を迎えた。昨晩からの雪で滑走路は封鎖。全便キャンセルだそうだ。

よりによって今日はこの冬一、二を争うほどの悪天候。停電時間も一番長かった。私の住むKarte Charという地域は通常電力事情は良くて(噂によると大物政治家が住んでいるからだとか)、周辺地域が停電しているときでも滅多に停電しない。切れても10分も待てば戻ってくる。

それなのに今回はひどい。昨晩11時から今朝7時まで停電し、2時間後には再び停電。気にせず仕事をしようにも、PCの充電にも限界がある。プロポーザル作成を中途半端なところで切り上げ、読書に方向転換。電気ストーブも使えないので、やや非力なガスストーブと毛布でなんとか体を温める。(それでも息は白い!)

今日ほどではないにしても、カブールでの生活は常に何かしら足りない状態だ。停電が終わっても、インターネット回線は落ちたままだったり、水道はほぼ毎日昼間止まっているし、検問や工事で道路が大渋滞だったり、キリがない。

日本での仕事のペースを思い出すと、今とのギャップがあまりにも大きくて、ときどき(しばしば、かも)ストレスを感じる。「私、こんなんでいいのか?!」と。もう日本のペースで働けないかも、と焦ることもある。

でも結論としてたどり着くのは、そんなストレスは無用だということ。

日本で「忙しそうに」働いているように見えても、必ずしも効率が良いわけではないし、些末な事柄にとらわれていて時間がかかっている、ということもある。

今自分が身を置いている土地特有の時間の流れを感じとり、上手に身を任せ、好機を捉える。そして、費やした時間ではなく、いかに本質を見極めるかで勝負しよう。カブールでの生活はそんな力を鍛えるのに恰好の機会。

降雪の翌日・晴れた日のカブール


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